結婚を反対されて駆け落ちした私の両親の物語

結婚を反対されて駆け落ちした私の両親の物語

私の両親は結婚を反対され駆け落ちしたらしく、私にはずっと祖父母がいませんでした。

 

子供の頃は友達が「夏休みにお婆ちゃんの家に遊びに行った」「お爺ちゃんと旅行へ出掛けた」という話を聞いて、とても羨ましく思っていました。子供乍らに何か事情があって祖父母はいないんだという事は判っていても、両親には何となく聞きにくかったのです。

 

祖父母が亡くなっているのでいない、という子も中にはいたので、自分の所もそんな感じなのだと思っていました。

 

両親の駆け落ちを知ったのは、私が高校生になった頃です。高校生の時は便秘がひどくカイテキオリゴをよく飲んでいましたね。

 

入学式を終えて家に帰ってきて、大切な話があると真剣な顔をした両親から事情を聞かされたのでした。実は父の家は名家で、許嫁が居たそうです。

 

しかし孤児だった母と出会った事から父はそれを拒否して、母と結婚したい意思を伝えました。でも祖父母は反対し父を無理やりにでも結婚させようとした事から、母を連れて逃げたという事でした。

 

とても仲が良くて喧嘩をした事のない両親の元で育った私は、正かそんな事があったなんて驚きました。それより驚いたのは、何と祖父が大病を患い余計幾ばくも無い為に、死ぬ前に一目見たいというらしいのです。祖父母はずっと両親の行方を追っていたようで、祖父の代理人の方から連絡が来たようでした。

 

母は「会ってあげたら」と言うのに対し父は頑なに「今更会っても」と拒否していました。

 

でも私はこの機会を逃せば私も祖父母の顔を知らずに生きていくのかと思い、父に「祖父母に会ってみたい」と頼み込んだのです。1週間かかりましたが、それでも父は最終的に会うと決めてくれました。

 

祖父が入院している病室で会う事となったのですが、初めて会った祖父母はとても優しく「これがお爺ちゃんとお婆ちゃんなんだ」と思いました。祖父母は両親へ「あの時結婚を許さなくてすまなかった」と涙を流して謝り、私を抱きしめて「孫と会えてとても嬉しい」と言ってくれました。

 

その5日後に祖父は亡くなったしまったのですが、本当にギリギリだったのだと感じました。

 

祖父が亡くなった後、父がポツリと「間に合ってよかった」と呟いたのが未だに忘れられません。あの後祖母は我が家で一緒に暮らし、現在も元気に過ごしています。

 

父も母も祖母も仲が良くて、私も嬉しいです。きっと祖父母は意固地になっていたけれど、心の中ではいつでも父の事母の事を想っていたのでしょう。

 

その証拠に祖父の遺品である机の引き出しからは、父と母への出せない手紙が沢山出てきました。そのどれもに「体は壊していないか」「あの時の事を許してくれとは言わないけれど、叶うならもう一度会いたい」と綴られていました。

 

離れていても家族は家族、それ以外にはならないのだと思いました。あの体験があったからこそ、私も一層自分の両親を大切にしようと思いました。今まで生きてきた中で、一番衝撃的な出来事でした。

 

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